定期預金の金利ってどう?

“定期預金の金利、どこがいいかなあ。三井住友がいいか、それともゆうちょがいいか……”

お金は、入ってくる分すべてを使ってしまっていたら、一向に増えないというのはわかりますよね。

“そうか、だったら「とりあえず」定期預金にでも預けるか……”

と、思っているそこのあなた、これを読んでみればどうすればいいか、ヒントがつかめるかもしれません。

『金利を考える際に役に立つ、「72の法則」というものをご紹介しておきます。
 
 これは、「72を金利の数字で割って出た答えが、預けた金額が倍になるまでの年数を表す」というものです。
 例えば、バブル期の金利5.0%の場合なら、

 72÷5=14.4
 
 となりますから、14年ちょっとで倍になる、という計算になります。

 現在のメガバンクの金利、0.03%ではどうでしょう?

 72÷0.03=2400

 そうです。なんと、2400年もかかってしまうのです。

 これがネットバンクの金利の場合でも、

 72÷0.3=240

 どちらにしても、あなたが生きているうちに「倍返し」してもらうことは到底不可能。
 ちなみに、ネットバンクとメガバンクの金利に10倍の違いがあるのは、それぞれが抱えるコストに差があるからです。
 全国に支店を持ち、その店舗の賃料や人件費など、維持コストが莫大なものにあるメガバンクは、利益が出ても、預金者への還元はどうしても少なくなってしまいます。
 このように定期預金は、「元本が保証されている」という安全の代償として、金利が低く設定されています。
 だから、お金を増やしたい人にはまったく向かない金融商品、と言えるのです。』

(以上、長岐隆弘・著『銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ(集英社)』より抜粋)


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