リサーチとは?
3月 5, 2014
【リサーチとは?】
何か物事を始める前に調べることという意味で、リサーチって使いますよね。
銀行の仕事というのは、企業に融資をすることを業務としています。その関係上、融資前の「リサーチ」は非常に大切なものになっているのです。
しかしこれは、どんな業種でも成功に導くために必要なことではないでしょうか。
あなたは何かを始めようとしたときに、どのくらいのリサーチをかけますか?
面倒だから適当?
誰かの言うとおりにしていれば大丈夫……?
“銀行内部には、「与信情報」という融資審査を行うために参考にする、膨大な資料があります。そこに書かれているのは、例えば、過去の取引の履歴のすべて、財務情報、格付け情報、反社会勢力との関わり方などです。
それらの情報を徹底的に調べて稟議書を欠く、というのが銀行員の日常です。
なぜそんなに徹底的に調べるのか?
その理由は、「未然に防げるリスクはとりたくないから」のひと言に尽きます。
銀行は、企業に融資をすることを業務としています。銀行にとって、融資は貸し出した全額が予定通りに返却されて、はじめて完了となります。
なので、その長い取引期間に万が一のことが起こって、貸し倒れになることがあっては困るのです。
最悪の事態を想定して、そうなった場合でも、貸したお金は返ってくるようなリスクヘッジをとことん行います。
そのためには、貸す前、つまり融資を実行する前の徹底的なリサーチが欠かせません。貸すことを決めるまでのリサーチが、融資という業務の90%、と言っても過言ではないのです。
このような考え方は、個人で行う利殖の際にも活かされていて、銀行員は投資を行う前には、徹底的に、かつ慎重にリサーチします。(以上、『銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ(集英社)』より抜粋)”