金持ち喧嘩せず?
3月 27, 2014
【金持ち喧嘩せず?】
「金持ち喧嘩せず」というこの言葉。
皆さんも一度はどこかで聞いたことがあるでしょう。
「金持ち喧嘩せず」にはいろいろな解釈がありますよね。
たとえば、「金持ちはすべてが豊かで充実しているから、イライラする必要がない」、あるいは「ゲンをかついでいる」などなど。
でも、銀行員にとってこの言葉の意味は次のような理由から来ているのです。
『性悪説で、基本的に人のことを疑ってかかる銀行員ですが、だからといって、面と向かって対立することはありません。
個人個人は、ホンネでは相手を疑っていても、それをあからさまに態度に表すようなことは、絶対にしません。
というのは、敵をつくることには何のメリットもないことを知っているからです。たとえ相手を信じていないとしても、敵にまでする必要はない、と考えています。
これも、銀行員の職場環境の影響が大きいように思います。
ご存じのように、銀行員というのは非常に転勤が多く、年に4回、四半期ごとにさまざまな人事異動があり、それ以外にも、毎月、調整人事があります。
これほど頻繁に異動があると、どこで誰と同じ職場になるかは、まったく予測できません。たまたま、今の支店で誰かを敵にしてしまい、転勤までの辛抱だ、と耐えていたとしても、また別の支店で同じ職場になることもありえます。』
(以上、『銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ(集英社)』より、抜粋)