お金ってそもそも何?

お金に「苦労」させられて、もう考えたくないという人もあります。

その一方で、お金が「有り余って」いても「まだまだ足りない」という人もいれば、必要最小限のお金だけで幸せな気持ちで暮らせる人もいます。

お金とはいったい何なのでしょうか……?

『お金の役割には、次の3つがあります。

 ①交換する手段

 ②価値を測る手段

 ③価値を貯める手段

 です。お金は、この3つの役割を担うために生まれました。

 原始社会をイメージしてもらうとわかりやすいですね。

 その頃は、まだお金は存在せず、人々は欲しいものを得るために、物々交換という手段をとっていました。

 山から採ってきた果物と、海で獲れた魚を交換する。でも、それぞれが必要とするものを、自分が持っているものと交換する物々交換には、いろいろな不都合があります。相手が自分の欲しいものを持っていない、あるいは自分が相手の欲しいものを持っていない。苦労して獲ってきた魚なのに。思ったよりいいものと交換できなかった、などなど、不満を抱えることも多かったでしょう。

 また、「もの」は、いずれは腐ったり、原形をとどめなくなったりします。買ったときの価値が永遠に続くわけではありません。

 

 このような時代を経て、

「いつでも客観的価値が変わらず」

「欲しいときに欲しいものと交換ができて」

「保管しておいても腐らない、消えてなくならない」

 ……そういうものとして「お金」が生まれました。』

(以上、長岐隆弘 著『銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ(集英社)』より、抜粋)

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