お金ってそもそも何?
3月 25, 2014
お金に「苦労」させられて、もう考えたくないという人もあります。
その一方で、お金が「有り余って」いても「まだまだ足りない」という人もいれば、必要最小限のお金だけで幸せな気持ちで暮らせる人もいます。
お金とはいったい何なのでしょうか……?
『お金の役割には、次の3つがあります。
①交換する手段
②価値を測る手段
③価値を貯める手段
です。お金は、この3つの役割を担うために生まれました。
原始社会をイメージしてもらうとわかりやすいですね。
その頃は、まだお金は存在せず、人々は欲しいものを得るために、物々交換という手段をとっていました。
山から採ってきた果物と、海で獲れた魚を交換する。でも、それぞれが必要とするものを、自分が持っているものと交換する物々交換には、いろいろな不都合があります。相手が自分の欲しいものを持っていない、あるいは自分が相手の欲しいものを持っていない。苦労して獲ってきた魚なのに。思ったよりいいものと交換できなかった、などなど、不満を抱えることも多かったでしょう。
また、「もの」は、いずれは腐ったり、原形をとどめなくなったりします。買ったときの価値が永遠に続くわけではありません。
このような時代を経て、
「いつでも客観的価値が変わらず」
「欲しいときに欲しいものと交換ができて」
「保管しておいても腐らない、消えてなくならない」
……そういうものとして「お金」が生まれました。』
(以上、長岐隆弘 著『銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ(集英社)』より、抜粋)