一円の価値とは?
3月 10, 2014
【一円の価値とは?】
一円でもなくなったら、銀行員総出でゴミ箱の中まで大捜索……!
というシーンをドラマで見たことはありませんか?
あれは何も誇張しているのではなく、実際、お客様のお金が一円でもなくなったら大ごと。
「たかが一円、されど一円」
こういう職場で働く銀行員は実際のところ、「ケチ」なのでしょうか……?
『ただし、単なるケチとは違って、自分が重要だと思ったところには、惜しみなくお金を使うところがあります。
例えば、仕事上の接待や部下との飲み会にはお金をケチることなく、どちらかというと大盤振る舞いする上司がいました。
私もいつも、銀座や赤坂の高級店で、おいしいものをごちそうになっていたものです。
ところがその上司は、家族との外食では、いつも決まったファミリーレストランや回転ずしにしか行かない、というのです。しかも「いくらまで」、と使う上限を決めて注文をしていると聞いて、驚いたことがあります。
「普段はあんなにお金を使っているのに……」
と、当時は、その上司の家族に対して、申し訳ないような気持ちにもなりました。
ただ、今では、その上司は、自分にとって「お金を使うべきところと、そうでないところ」ときっちり分けていた、ということが理解できます。
つまり、銀行員は確かに高給をもらっているかもしれませんが、普段は質素な生活をしている人が多い、ということです。
「見栄や虚栄のために、お金を使う」という発想がありません。
「重要なことにだけ、優先してお金を使う」という考え方です。
(以上、『銀行員だけが知っている お金を増やすしくみ(集英社)』より抜粋)』