メガバンクに就職して
4月 5, 2014
【メガバンクに就職して】
私は、「メガバンク」といわれる銀行で
勤務していたことがあります。
銀行というとお金にまつわる業務のみで、
たとえば、物を作って人様に喜ばれる、
サービスを提供して人様の笑顔が…
ということはないです。
しかし、支店長クラスになるとある種
「政治家のような役割」も担っている、
というのはどういう意味なのでしょう?
『地方の支店の場合だと、地元のお祭りに
参加して、地域との交流を深めたり
しています。
ここには、
「メガバンクといえども、
地域の人に支えられていることを
忘れてはいけません。
だから、貢献します」
という建前が見えます。
さらに支店長クラスになると、ある意味、
政治家のような役割を果たしています。
地元の名士として冠婚葬祭に出席したり、
組合や経済連合会、ロータリークラブの
活動などにも顔を出したりします。
銀行には社会的な役割も求められている
ことを、常に行員は意識して行動して
います。
「だから外面だけはよくて、
実は性格は悪いのよね」
などと言われてしまいますが、建前でも
いいから、世の中のため、人のために
お金を使うことが大事、ということを
銀行員は知っているのです。
逆に、自分の金儲けだけを考えていると、
結局お金は離れていくことを、誰よりも
知っています。
だから、ホンネとは違っても、たとえ、
イヤイヤながらであっても、社会への
貢献をすることには意義がある、
と考えるのが銀行員のマインドなのです。』
(以上、長岐隆弘 著
『銀行員だけが知っている
お金を増やすしくみ(集英社)』 より抜粋)