佐藤大樹さん(仮名・29歳) 国立大学卒業後、大手自動車メーカーへ就職。不動産投資で成功した大学時代の友人の影響で不動産投資の世界へ。35歳までに年間キャッ シュフロー700万円を実現したいと考えている。2012年6月、インベスターズギルドの前身であるプラチナ指値塾に入会。
・不動産投資をはじめた年齢:27歳 |
物件情報 | 区分マンション | 1棟マンション |
---|---|---|
場所 | 東京都新宿区 | 宮城県仙台市 |
取得年月 | 2012年3月 | 2012年8月 |
構造 | RC造 | RC造 |
間取り | 1K | 1K |
部屋数 | 1戸 | 12戸 |
築年 | 1999年 | 2006年 |
購入金額 | 1700万円 | 7500万円 |
利回り | 6.7% | 10.0% |
自己資金 | 70万円 | 0円 |
融資金額 | 1630万円 | 7900万円 |
融資年数 | 35年 | 30年 |
佐藤さんが不動産投資をはじめた経緯をうかがいたいのですが。大学院を卒業後に、どんな会社にお勤めされたのですか?
自動車メーカーでシステムの企画の仕事をしています。仕事に関していえば、入社して以来ずっと楽しいですね。お金がもらえるだけでなく、第
一希望の会社で「こんな車を作りたい」という夢を持って入社して、仲間にも恵まれました。
ただ、最初から今の会社にずっといるつもりはありませんでした。なので、ある程度ボーナスや給料が貯まったら、「投資してみたい」と興味を持っていまし
た。
ずっといるつもりはなかったというのは、辞める前提だったのですか?
そうですね。ある程度のスキルを身につけたら「次のステップにに行きたい」と考えています。作りたい車はあっても、今はまだ能力や人脈など 足りないものがいっぱいあるので、将来的にその車でビジネス展開ができるようにしていきたいのです。、会社自体は好きなので、いずれもう一回は戻ってくれ ばいいかなと思っています。だから「今の会社で実現するのか? 自分でやるのか?」を含めて人生設計を考えています。
人生設計があったうえでの投資なのですね。そもそも投資に対してはどういうイメージを抱かれていたのですか?
投資については、悪いイメージを持っていませんでした。今の会社で勉強になったのは、海外の人と接する機会がすごく多いこと。彼らと話をし
ていると、投資は当たり前という概念があるんです。むしろ、「日本人が遅れているのかなぁ」と感じていました。
もう一つは通勤時間が長く、電車で往復2時間かかるんです。それで電車の中で自己啓発本を読みはじめたのですが、自己啓発と投資は書店の本棚でも割と近
い位置にあるので、自然と投資の本も読むようになったのです。そんな環境も後押しをしてくれたんじゃないかと。
具体的に不動産投資を考えるきっかけはなんでしょう
やはり『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んで。あとは、不動産投資をすでにはじめていた大学時代の友人Aの紹介で通った、ある不動産投資講
座です。そこでいろいろな不動産投資のやり方があることを知って「自分もやれそうだ」と自信が持てました。
その不動産投資講座に行きはじめたのは2010年ごろです。講座に2年通って、そのあとでまず区分マンションを買いました。都内の1Kの、ちょっと広め
の物件です。利回りは低く6%ちょっとで、価格は1700万円です。
大きい買い物ですが抵抗はなかったのですか?
判を押すときはドキドキしましたけれど、Aのほうが先行していたので、いろいろ話を聞けたのが大きかったです。賃貸経営に関していえば、そ
もそも入居者がついていたので全然手がかからない物件でした。まだ一度も空きがでていないので何もしていません。
ただ、区分の1700万円を借金しても手取りは月々2万円で、1年貯めても20万円ちょっと。退去があればチャラになってしまいます。自己資金を70万
円入れたのですが、70万円の回収も入居者しだいで危ないと思って感じました。やはり1棟ものを買わないと、※29キャッシュフローが出て安心できるとこ
ろまで到達できません。
なるほど。それから1棟物件を探しはじめた。いつくらいの話ですか。
ちょうど区分を買ってすぐです。
Aさんの紹介でインベスターズギルドに入会したのもそのころですね。
はい。次は1棟ものを買おうと思っていたら、Aにタイミングよく紹介されまして。ギルドで知った業者が力を持っており、時期的にもよかった
と思うんですが、すぐにいい物件情報が出てきました。
それでちょうど1年前に、仙台のRC築浅1棟マンションが買えました。区分マンションと1棟物件はやっぱり違います。月額家賃収入が約63万円ありまし
て、ローンや経費を除いた手取り収入は約13万円です。
ただし運営に関しては勉強しなきゃいけないと思いますね。1棟を買ってから、入居者さんや管理会社とのつき合いがはじまりました。それまで区分マンショ
ンは全く手がかからなかったのもあって経験不足で、思い返すといろんな失敗をしています。最初は管理会社とのつきあい方がわからず、インターネットで入居
募集ができていなかったり、募集条件を間違えていたりと、知らないことばかりでした。
1棟のほうが苦労していますか?
もちろん時間は使っていますね。まず初めての確定申告がちょっと大変でした。税理士さんに頼まなかったので面倒臭かったです。あとは管理面
でしょうか。空室がそんなに出る物件ではないので心配はしていませんが、それでも入居者さんに喜んでもらうためには、きれいにバリューアップしなければい
けません。
今の悩みは違法駐車の問題です。近所の方が勝手に駐車して困っています。これを、どう対応するかですね。決してラクに儲けているわけではないですが、充
実しています。
いろいろあっても、行動を起こして結果も出せているというのはすごいと思います。うまくいっている要因を、ご自分なりに分析すると?
とんとん拍子に購入できたのはAの「紹介」が強かったです。ただ、Aは同級生だし、負けたくないという気持ちもありますね。彼がここに行っ たのなら俺も行けるって(笑)。ライバルというか、切磋琢磨できる友人の存在が、モチベーション維持になっているところもあります。
今後の夢というか目標、不動産投資を通じて何かやりたいことはありますか?
はい。もう一度大学に行って勉強をしたいと思っています。しかし大学に行ってしまうと無収入期間ができてしまうので、そこをしのげる体制を 作りたいと思っています。ただこの先、結婚などがあると、そこ考えを変えざるを得ないと思っています。
大学で何を学ぶのですか?
もう一度工学を。今の会社に入ったときは最先端を勉強していたのですが、いまでは持っている知識が10数年も前の研究技術です。キャッチ アップするためにも、情報の上流に行きたいと思っています。そういう意味で、そのために自分が働かなくても生活に困らないシステムを最低限築きたいです。
素晴らしい。では最後ですが、「やりたい!」と思っているけど、具体的にイメージできない人が世の中にいっぱいいると思います。ご自身が経 験したことを踏まえ、そういった人に対してメッセージをお願いします。
まずは行動することが大事です。私が一番最初にお勧めするのは成功した人を見つけて、その人の話をしっかり聞くこと。それと絶対に自惚れて
はいけない(笑)。私がそうだったのですが、成功した人の話を聞いていても、「いや、こうじゃないだろ!」と心の中で疑ってみたり、素直に聞けていなかっ
たんですよ。そういうところは捨てて、しっかり言われたとおりの行動をする。
まずはお弟子さんになることです。そこが大事ですね。失敗しない秘訣というか、成功への近道だと思います。
ただ、「成功した人」を見極める必要もあります。昔の成功では情報が古いですし、属性がかけ離れていると自分に当てはまりません。
誰を選ぶかが大事ということですね。そこを間違えると自分も間違える!
投10年前の投資の仕方を教えられても成功しないので、そこをしっかり見極める必要はあると思います。
工学の技術でも10年前だと通じないのと同じですね。常に新しいものが大事ですね! ありがとうございました。
佐藤さんが投資をはじめたのは、Aさんの存在が大きかったようですね。佐藤さん自身もおっしゃっていますが、仲間やライバルの存在は、知識
やネットワークといった情報を得られるだけでなく、精神的な影響も与えてくれます。不動産投資を成功させる上で重要な存在です。